誰にでも一度はある、トイレでの絶体絶命の経験。「この世の終わりが来た」と思うような究極の危機を、あなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
今日は、私が実際に経験した人生最大の「トイレ決死戦」をお話しします。この体験は、今でも思い出すだけで冷や汗が出てくるほどの戦いでした…。
その日は、いつもと変わらない平和な月曜日の朝でした。
重要なプレゼンのため、いつもより少し早めに出社し、気合を入れていました。スーツはビシッと決め、髪型も完璧。「今日こそは、部長を唸らせてやる!」そんな意気込みに満ち溢れていました。
ところが…。
会議室に向かう途中、突然お腹がギュルギュルと不穏な音を立て始めたのです。
(やばい…なんだこの感じ…)
昨夜の餃子パーティーが脳裏をよぎります。「もう一個いける?」という友人の誘惑に負け、つい20個目に手を出してしまったことを、この時になって後悔することになるとは…。
急いで最寄りのトイレに向かいます。が、しかし!会議室フロアのトイレは、なんと工事中!
(ま、まさか…)
焦る私の背後で、お腹がまたもや警告音を鳴らします。もう一つ上の階に行くしかありません。エレベーターを待つ余裕はなく、階段を駆け上がります。
その時です。
「おはようございます!」
(げっ)
部長です。しかも、まさかの階段での遭遇。
「あ、おはようございます!」
汗を必死に抑えながら、笑顔で応対。しかし部長は、立ち止まって話し込もうとする気満々の様子…。
「プレゼンの準備はできているかね?」
「は、はい!バッチリです!」
(いや、バッチリどころじゃない!今やばいんです!)
何とか部長との会話を切り上げ、上階のトイレにたどり着きました。しかし、ここでさらなる試練が待っていたのです。
個室は全て満室。
(うそでしょ…)
待合列まで発生している有様。しかも、その列の最後尾には…午前中の会議でプレゼンを聞く予定の営業部の皆さんが!
この状況で列に並ぶということは、つまり…。
(絶対に無理!威厳が崩壊する!)
その時、私の目に飛び込んできたのは、廊下の端にある「非常階段」の文字。
(そうだ…!)
非常階段を2階分下がれば、営業部のフロアを避けられる!
私は、誰にも気付かれないようそーっと非常階段に向かいました。が、しかし…。
ガチャッ
(えっ)
ドアが開きません。
(施錠されてる…?)
必死でドアノブを回しますが、びくともしません。
その時です。
「あれ?田中さん?」
後ろから声が。振り返ると、さっきの営業部の方々が不思議そうな顔で私を見ています。
「非常階段は、セキュリティの関係で使用できないんですよ。知らなかったんですか?」
この窮地を切り抜けるため、私が思いついた作戦は…
「あ、はい!実は、非常階段の点検をしていたんです!」
「点検?」
「はい!総務部から依頼されて…安全管理の一環です!」
必死の思いつきでした。しかし…
「えっ、そうなんですか?私、総務部なんですけど…」
(そんなバカな…)
その瞬間、私のお腹が、これまでで最大の「警告音」を発しました。
「グォォォォォ…」
静まり返った廊下に、その音は不適切なほど明確に響き渡りました。
全員が固まります。
私も固まります。
お腹も…固まりません。
その時、営業部の部長が満面の笑みで言いました。
「田中さん、プレゼンの前に、ゆっくりトイレ行ってきなよ。次の会議、30分後に変更しとくから」
「えっ…でも…」
「いいから、いいから!」
部長は、にやにやしながら私の背中を押します。
結局、その日のプレゼンは大成功。
むしろ、この「事件」のおかげで、営業部の皆さんと妙な連帯感が生まれ、その後の仕事がスムーズになったほどです。
今でも営業部の方々と会うと、にやりと笑われることがありますが…まぁ、人生における「武勇伝」の一つということで。
この経験から学んだことは、
ということです。
皆さんも、似たような経験はありませんか?
もしよければ、コメント欄で共有してください。きっと、笑い話として共感し合えるはずです。
(ちなみに、この記事を書いている今でも、私は非常階段を見るとちょっとドキッとします…)
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著者紹介(橋本 正人)
著者は、AIの活用で企業業務(究極の生産性を追求した株式会社キーエンスでは営業、営業企画、生産管理、デジタルでの究極の生産性を追求したセールスフォースではCX、DXの専門家、執行役員営業本部長)に従事してきており、その後、独立しプロンプトの技術であるプロンプトエンジニアを取得し、生成AIを活用したさまざまな日常業務の改善による生産性向上を提案しております。
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ほのぼの画家Renくん
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