2025年1月6日 05:42
ここからは、2025年のAI市場で特に需要が高まると考えられる副業を5つピックアップしてご紹介します。それぞれの副業において、具体的にどのような案件があるか、スキルセットの目安はどれほどなのかといった例も挙げていきます。ぜひご自身に合った副業を検討する参考にしてみてください。
主要アイデア
近年、ChatGPTに代表される自然言語処理技術の進歩は目覚ましく、AIが文章やコピーの下書きを行うケースが急増しています。これに伴い、AIを使いこなしながら最終的に“人の目”で校正やリライトを行う作業が必要とされ、「AIコンテンツライター」の需要が高まりつつあります。
例えば、企業のブログ記事やSNSの投稿原稿をAIに生成させ、そのままでは不十分なニュアンスの調整や、ブランドイメージにあわせたリライトを担当する仕事です。AIツールの使い方をマスターすれば、生産効率を上げながら高品質なコンテンツを短時間で仕上げることも可能になり、副業としては非常に取り組みやすい領域といえます。
このように、AIツールの理解と編集技術を組み合わせることで付加価値を高められる副業が増えています。文章を書くのが得意な方や、語学力を活かしたい方には非常に魅力的な選択肢です。
主要アイデア
AIの導入といっても、企業規模や業界によって適切なソリューションは多種多様です。大企業であれば専門部署を抱えることができますが、中小企業や個人事業主などは「どのツールを使えばよいか」「導入コストと効果がどの程度見込めるか」といった基本的な部分で手が止まってしまうことが多々あります。
ここで求められるのが、「AIコンサルタント」や「AIアドバイザー」と呼ばれる存在です。自分が詳しい業界において、どのようにAIを活用すれば業務効率化や売上拡大につながるかを具体的にアドバイスし、適切なツールの使い方をレクチャーすることが仕事の軸となります。
こうした分野では、自身の業界知識をベースにAIのメリット・デメリットを整理しながら提案する能力が重要です。特に元エンジニア、営業職、デジタルマーケターなどのバックグラウンドを持つ方は、より専門性を発揮できるでしょう。
主要アイデア
機械学習モデルを開発・運用する際に欠かせないのが、高品質なデータです。AIに学習させるためのデータを正しく分類・整理・ラベル付けする作業は、現時点でも多くの企業がクラウドソーシングなどで外注しています。副業レベルで携わることができる“データアノテーター”や“AIデータラベラー”の需要が増加しており、今後も拡大する見込みです。
また、データの可視化や分析に精通しているデータアナリストも引く手あまたです。BIツール(Tableau、Power BIなど)を使ってレポートを作成し、企業の意思決定をサポートする形で副業案件を受託するケースも存在します。
副業としては単純作業のイメージもあるかもしれませんが、継続案件が多く、コツをつかめば効率的に稼ぎやすいというメリットがあります。さらに、データアナリストとしてのスキルを磨けば、より高単価なコンサル案件や分析案件にも取り組める可能性が広がるでしょう。
主要アイデア
AI技術の需要が増す中、学びたい人の数も爆発的に増えています。しかし独学では難しいと思う人が多いため、専門的な知識を噛み砕いて教えられる“AIプログラミング講師”のニーズが高まっています。特に、副業としてオンラインでの個別指導や講座提供を行う事例が増えてきています。
Pythonや機械学習の基礎をわかりやすく解説できる人材はもちろん、「AIツールの使い方を実例ベースで紹介」「機械学習プロジェクトの進め方をケーススタディで示す」といった教育コンテンツの制作者にも需要があります。オンライン学習プラットフォーム(Udemy、Techpitなど)を活用すれば、自作の教材を販売し、副収入を得ることも可能です。
教育系は、知識の蓄積や教え方のノウハウが武器になります。特に人に教えるのが好き、プレゼンが得意な方にとっては、魅力的かつやりがいのある副業と言えます。
主要アイデア
AIを本格的に活用したい企業や個人は増えていますが、実際にアプリケーションとして組み込むためにはプログラミング知識が欠かせません。特にデータ分析や機械学習のモデルを実務で使うためのWebアプリケーション化やAPI連携などのニーズが高まっています。ここで活躍するのが、AIアプリケーション開発者です。
一方で、最近では機械学習モデルやAIを簡単に使えるノーコードAIツールも登場しています。たとえば、RunwayMLやMake.com、DataRobotなどを活用すれば、複雑なコードを書かずにAI機能を持つアプリケーションを作成できるケースも増えました。こうしたツールの使用方法に精通し、顧客の要望にあわせてカスタマイズを行う「ノーコードAIエンジニア」という働き方も注目されています。
プログラミングスキルが求められるイメージがありますが、ノーコードツールの台頭により、意外と敷居が下がりつつあるのも事実です。ITエンジニア出身の方はもちろん、ツールを触りながら実務で成果を出す方法を学べるため、将来性のある副業分野といえます。
AIが注目される理由は、その技術が幅広い分野と融合できる柔軟性にあります。たとえば「英語が得意」な人は翻訳+AIを組み合わせ、「営業が得意」な人はAIを活用した営業支援のコンサルをするなど、自分の強みを活かした副業を狙うことで大きく差別化できるのです。
しかし、AI技術は進化が速く、常に新たなツールやサービスが登場しています。海外のテック系メディアや学習プラットフォームを活用し、最新動向をウォッチする姿勢が重要です。まずは小さく副業を始めてスキルを磨き、徐々に案件を大きくしていくというステップがおすすめです。
2025年を見据えると、AI関連の副業市場はさらに広がり、多くの人にチャンスが巡ってくると考えられます。この記事で紹介した「AIコンテンツライター・クリエイター」「AIコンサルタント」「データアナリスト」「AIプログラミング講師」「AIアプリケーション開発者」などは、すでに2023年時点から求人や案件が増えており、今後も継続的に拡大していく見込みです。
もちろん、AI技術は急速に進化を遂げているため、いち早く参入して実務経験を積むことが差別化につながります。スモールスタートであっても、まずは一件の案件を受注し、手を動かしながら学ぶことでしか得られない知見が必ずあります。フルタイムの仕事と両立しやすい形で挑戦し、成果を出せれば、それをポートフォリオや実績としてさらに大きな案件に繋げていくことができます。
自分の強みをAIと組み合わせることで、従来にはなかった新しい価値を創出し、収入アップやキャリアアップを実現するチャンスは確実に広がっています。
ぜひ、AIで稼ぐ副業へと一歩踏み出してみてください。
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著者紹介(橋本 正人)
著者は、AIの活用で企業業務(究極の生産性を追求した株式会社キーエンスでは営業、営業企画、生産管理、デジタルでの究極の生産性を追求したセールスフォースではCX、DXの専門家、執行役員営業本部長)に従事してきており、その後、独立しプロンプトの技術であるプロンプトエンジニアを取得し、生成AIを活用したさまざまな日常業務の改善による生産性向上を提案しております。