「ママ、なんで空は青いの?」「どうして電気がつくの?」「お魚はなんで泳げるの?」
そんなお子さんの質問攻めに、つい「今忙しいから後でね」と答えてしまうこと、ありませんか?実は、この日常のちょっとした瞬間こそが、お子さんの未来を大きく左右する分岐点なのです。
今、教育界では大きな変化が起きています。これまでの「知識を覚える」教育から「自分で考える」教育へとシフトし、子どもたちには思考力・判断力・表現力が求められる時代になりました。そして、その基盤となるのが、まさにお子さんの「なぜ?」という疑問の芽なのです。
2020年度から大学入試センター試験に替わり、「大学入学共通テスト」が実施され、これまでの知識・技能に加え、「思考力・判断力・表現力」が評価されることになりました。さらに中学入試においても「思考力」を問う入試として「適性検査型入試」を実施する首都圏の私立中学校が増えており、2018年度入試で過去最高を記録しています。
これは一時的なトレンドではありません。AI技術の発展により、単純な記憶や計算は機械が得意な分野となり、人間にしかできない「創造的思考」や「問題解決能力」がより重要になったのです。
私たちは、日々の生活のなかでさまざまな物事を思考しています。対象を五感で感じ、情報を分析・解釈し、自分の価値観に落とし込むためには、思考力が求められます。現代の情報社会では、膨大な情報の中から必要なものを見極め、自分なりの答えを導き出す力が不可欠です。
長期間にわたって同じ子どもたちを追跡した画期的な研究があります。ベネッセ教育総合研究所の調査結果によると、幼児期に「物事をあきらめずに挑戦する」といった『がんばる力』が高い子どもほど、小学校低学年で「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」などの学習態度や『がんばる力』も引き続き高い傾向にあり、小学校低学年で学習態度や『がんばる力』が身についていると小学4年生での言葉のスキルや思考力が高くなることが明らかになっています。
この研究では、『がんばる力』を以下の4つの項目で測定しています:
脳の発達には「感応性の高い時期」や「最適期」があり、この時期に適切な刺激を受けることで、その後の発達に大きな影響を与えることが脳科学研究で明らかになっています。言語や思考力の基盤となる神経回路は、まさに幼児期に形成されるのです。
研究で特に注目すべきは、親の関わり方です。親の関わりでは、子どもの意欲を大切にする態度や思考の促し(子どもが自分で考えられるように働きかけること)が幼児期から児童期にかけての『がんばる力』に影響を与えていることが分かっています。
「あなたはどう思う?」と尋ね、自分の考えを整理し、結論を出すという習慣をつけさせることが、子どもの思考力向上に直結するのです。
従来のやりとり: 子ども:「なんで雨が降るの?」 親:「雲の中の水が重くなって落ちてくるのよ」
思考力を育むやりとり: 子ども:「なんで雨が降るの?」 親:「〇〇ちゃんはどう思う?雲を見たことある?」 子ども:「雲は白くてふわふわしてる!」 親:「そうね!じゃあ、その雲から雨が降ってくるのはなぜかな?」
この違いは一見小さく見えますが、10年後には大きな差となって現れるのです。
子どもが考えている時間を大切にし、「なぜだろう?」を大切にすることが重要です。お子さんが質問してきたときは、可能な限りその瞬間を大切にしましょう。
実践のコツ:
大事なのは、答えを知ること、正解することではなく、考える習慣をつけることです。間違いを恐れずに考える環境を作ることが重要です。
具体的な声かけ例:
メニューを考え、必要な材料を洗い出し、冷蔵庫の在庫と見比べて買い物メモを作成するといった複数のプロセスが求められるお手伝いは、より実践的なトレーニングになります。
年齢別お手伝い例:
世界的に著名な発達心理学者である今井むつみ先生は、就学前からドリルや問題集を解くことではなく、「たくさん遊ぶこと」だと断言します。
思考力を育む遊びの例:
子どもが問題を解けないと、親は不安になり、答えを教えたり、ヒントを言いたくなっちゃいます。でも、大事なのは、答えを知ること、正解することでしょうか?
子どもがゆっくりと思う存分考える時間を与えることが必要で、「早くしなさい」「ボーっとするんじゃありません」などと声をかけてしまうと、子どもは考えることをやめてしまう可能性があります。
お子さまは「自分の判断が失敗につながった」と感じているうえに責められ、さらに「次からは親の判断に従う」ことになるため、考えるキッカケがなくなってしまいます。
人を動かすためには、信頼性(エトス)、共感性(パトス)、論理性(ロゴス)の3要素が重要です。思考力育成においても、この原則が活かせます。
エトス(信頼性)を高める:
パトス(共感性)を育む:
ロゴス(論理性)を培う:
想像してみてください。お子さんが高校生になったとき—
思考力を育まれた子どもは:
思考力を育てられなかった子どもは:
この差は、まさに今日のお子さんの「なぜ?」にどう向き合うかから始まっているのです。
最後に—愛情の新しい形
お子さんの「なぜ?」に丁寧に向き合うことは、新しい愛情表現の形です。時には面倒に感じることもあるかもしれませんが、その一つひとつの積み重ねが、お子さんの一生の宝物となる思考力を育んでいるのです。
10年後、20年後に「あの時、お母さん(お父さん)が一緒に考えてくれたから今の自分がある」と言ってもらえる—そんな子育てを今日から始めてみませんか?
思考力の種は、日常の小さな「なぜ?」の中に隠れています。
その種を大切に育てることが、お子さんの未来への最高のプレゼントになるのです。
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著者紹介(橋本 正人)
著者は、AIの活用で企業業務(究極の生産性を追求した株式会社キーエンスでは営業、営業企画、生産管理、デジタルでの究極の生産性を追求したセールスフォースではCX、DXの専門家、執行役員営業本部長)に従事してきており、その後、独立しプロンプトの技術であるプロンプトエンジニアを取得し、生成AIを活用したさまざまな日常業務の改善による生産性向上を提案しております。
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